梅さんぽ 奈良県その2(月ヶ瀬梅林)
2月28日の午後からは
月ヶ瀬梅林(つきがせばいりん)へ向いました。
月ケ瀬は奈良県の北東端に位置している
梅とお茶の里です。
行政センターに観光バスを停車させ
梅林まで歩きます。
梅林へ向かう途中に
昔ながらのお土産屋さんが並んで
梅を使った商品も並んでいました。
駐車場から10分ほど歩くと
梅林へ上る坂道に着きました。
私が行った時はまだ早かったのですが
咲いている梅もちらほら。
マンホールのふたも梅です。
奈良には賀名生梅林、広橋梅林、月ヶ瀬梅林と大梅林があり
奈良三大梅林と呼ばれています。
月ケ瀬梅林は1万本を超える梅の木が
ダム湖に沿って細長く広がっています。
そして、渓谷のようになっているので
梅の木を見下ろすことができます。
梅が満開ではなくてもきれいな景色。
わかりにくいのですが
上の写真の右側の土手一面には梅林が広がっています。
この辺りは一目八景とよばれています。
そこから高山ダムの方へ進みます。
城州白(じょうしゅうはく)の古木がありました。
立て札には推定年齢二百年と書かれています。
所々に咲いている白梅と紅梅。
ここから先も遊歩道が続いて
芭蕉の句碑や展望台につり橋など
見どころがたくさんなのですが
ツアー滞在時間が60分と決められていたので
残念ながら帆浦梅林まで。
ここから、行政センターの駐車場へ戻ります。
近くに
月ケ瀬の梅がどのようにして増えていったのかが
記されている立て札がありました。
元久二年(1205)に菅原道真を産土神として真福寺境内に祭祀し、梅樹を植えて神霊を慰めたのが始まりである。江戸時代には紅染めの原料「烏梅(うばい)」が、京の都へとぶように売れたので、村人は梅樹を競って栽植した。文政年間齋藤拙堂の「梅渓遊記」で紹介され、頼山陽をして「悲観和州香世界、人生何可説梅花」と嘆賞せしめたように梅花の里と化し、奇岩、怪岩や山嶺重畳として、渓流に迫る絶景となった。